男の子は怖い、だけど恋がしてみたい。 世界一正確なマッチングシステム“デステニー” によって選ばれた男女のペアが共に生活する特殊な高校 「私立七海学園高等学校」 そんな七海学園に、 男の子が苦手な自分を変えたい！ と入学した高橋羽実(たかはしうみ) 同室のパートーナーは誰がどう見ても 優等生な一ノ瀬白(いちのせはく) 初めて近付く男の子に緊張しっぱなしの 羽実の高校生活の始まりは 風船を白と一緒にお腹に挟んで割るところから…！ このままじゃダメだから、自分を変えるために… 誰かを好きになってみたいから。 【初×婚カップル小説コンテスト作品です】

私には小さい頃から2人ヒーローがいる。 2人がいればこの先何も怖くないって思ってた。 いつだって私は笑ってた。 でもひとつだけ、言えない秘密があったの。 ずっと2人と一緒にいたかったから。 絶対に言いたくなかった。

青い瞳にキラキラの髪の色をした男の子。 怖いって言われてるけど、 それはあたしが知らないだけじゃない？ 宝条小夏、中学2年生。 ひときわ目立つ相沢悠くんを知る。 知れば知るほど、大きくなっていく。 この気持ち… 初めてだけど、わかってる。 知らないなんて思えない。 あたし、悠のことが好き。 ねぇ、神様。 あたしの恋叶えてもらえますか？ その時、あたしはまだ知らなかったんだ。 その青い瞳もキラキラの髪の髪色も、本当の意味を。 「…嫌いなんだよ、何もかも」 あの時、神様に願ったんだ。 「お前の事なんか好きじゃねぇーから！」 もしこの世に神様がいるのなら。 どうか、神様―… SpecialThanks 緋村燐さま レビューありがとうございます✨

“青春リクエスション” それは退屈な学校生活を少しだけ彩ってくれる、 まるで魔法の呪文みたいな言葉。 やってほしいことを呟くと 本当に叶うらしいよ？ うちの学校でちょっとだけ噂されてる 不思議な出来事ー… もう私の瞳には彼しか映ってなかった。 胸が高鳴る。 なんだろう、この気持ち。 きゅっと胸が苦しくなる。 だけど、全然嫌じゃないの。 むしろ心地よくて、何かが溢れそうになる。 恋をするのって忙しいんだね。 「…軽蔑した？」 「…いいえ、そんなこと…ないです」 好きです、暁先輩。 私の気持ちは置き去りだった。