【2025.番外編＆全編再掲載】甘い罠に溺れたら

罠に溺れる

部長が帰ってくる前に、なんとか会社をでて友里に話を聞いてもらう気分にもならず真っすぐに家に帰った。

そんな時、家のインターホンがなり、何時間もぼんやりとしていたことに気づき、無意識にドアを開けた。

いつもの自分なら誰かぐらい確認してから開けたはずだった。
しかし、何から消化していいのかすらわからずにいた私は、何も考えていなかった。


そして目の前に現れた人を見て、私は慌てて扉を閉めようとした。

しかし、すぐにグイっと扉が押し戻され、その間からスルリとその人は私の部屋へと入ってきた。

「出て行って……」