極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛
那月は相馬を許さない
正門を出てしばらく歩くと、相馬君はぽつりと呟いた。
「そういえば最近イラストあげてないね」
彼の一言は、これまでも核心的だったけど、今回のこれは重かった。
だって最近は何も描いてない。
というか描けないんだ。
睡眠不足だストレスのせいだと理由をつけてみても、ペンは滑らないし色は乗らない。
捨てたイラストが何枚目かわからなくなって、もうついに描くことをやめてしまった。
つまり、ペンを持てなくなった。
それって、心臓が止まったも同然。
何に対しても、虚ろなの。
心が動かないの。