【web版】氷月の騎士は男装令嬢~なぜか溺愛されています~(コミカライズ:男装令嬢が性別を隠して士官学校に入学したら、王子様と騎士様が執着してきます)
24.マレーネ姫の視察旅行 4
晩餐会の明かりを見ながら、庭で一息つく。変態と話して疲れてしまった。
暗がりで樹木をぬけて涼しい風が通る。不安で胸が凍えそうだ。こんなときに、フェルゼンの暖かさが恋しくなる。
ザントがバラしてしまったら、もうフェルゼンの暖かさにも甘えられない。迷惑をかけられない。フェルゼンは知らなかったことにして、私だけ裏切り者だと断罪されるべきなのだ。
王都との交流を全て断ち切って、アイスベルクに帰る。そういうことになっている。
寂しいな。
ブルリと身震いした。夜の庭でのスカートは、思いのほか冷える。
「ベルン先輩?」
聞きなれたら声に振りかえれば、クラウトがいた。騎士団の制服だ。晩餐会には参加しなかったのだろうか。