エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
和が迷子に
 それは和の誕生日が数日後に迫ったときのことだった。

 日曜日で、梓は朝から家事を片付けていた。

 今日は和臣が仕事だったので、送り出してから、掃除に取り組む。

 幼稚園がお休みだった和も、お手伝いしてくれた。

 大きな窓ガラスを拭くことも、棚のほこりを払うことも、ずっと上手になった和。

 一ヵ月後には、もう幼稚園も最終学年になるのだ。

 来年は小学校。

 まだあと一年以上あるのに、と早まった思考に苦笑してしまうこともあるけれど、きっと、あっという間だ。
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