エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない
カフェ【ゆずりは】
「ありがとうございました~!」
レジでのお会計を終えて、エプロン姿の梓は、明るい笑顔で出ていくお客さんに向かって挨拶をした。
中年の女性二人組のお客さんは、お会計をしながら「美味しかったわ」と梓に言ってくれて、梓は気持ちいいお客さんだったことに嬉しくなってしまったものだ。
「小弓川さん、片付け終わったら、次、三番テーブルセッティング頼むよ」
厨房から声がかかる。店長からだ。
ごつい顔をしているが、てきぱきしていて仕事のできる店長は、三十代半ばの男性。
梓やスタッフには、びしっと指導や指示を言うが、基本的に優しい人物だ。
「はい!」
梓は明るい返事をして、レジをささっと片付けてホールへ戻る。
さっきのお客さんのテーブルを片付けたら、急な来客で放ってあってしまった三番テーブルの支度。
そろそろ奥のお客さんも帰るかもしれないし、様子を見ておかないとな。
そう考えつつ、梓は棚から除菌スプレーやふきんなどを取り出した。
片付けの支度を持ってテーブルへ向かい、散らかったテーブルを綺麗にしはじめる。
今年で二十四歳の梓こと、小弓川 梓ははきはきしたしゃべり方と、明るい笑顔が素敵だと、このカフェ、【ゆずりは】でも人気があった。
仕事中にはまとめることにしている茶色い髪は、おろせば肩甲骨くらいまである長さ。毎日手入れをしているのでつやつやだ。
ぱっと目を惹く美人というほどではないけれど、前述のような明るい笑顔になると、丸くて愛嬌のある瞳と、その目元、右目にある小さな泣きぼくろがチャーミングだとよく言ってもらえるような顔立ちだ。
レジでのお会計を終えて、エプロン姿の梓は、明るい笑顔で出ていくお客さんに向かって挨拶をした。
中年の女性二人組のお客さんは、お会計をしながら「美味しかったわ」と梓に言ってくれて、梓は気持ちいいお客さんだったことに嬉しくなってしまったものだ。
「小弓川さん、片付け終わったら、次、三番テーブルセッティング頼むよ」
厨房から声がかかる。店長からだ。
ごつい顔をしているが、てきぱきしていて仕事のできる店長は、三十代半ばの男性。
梓やスタッフには、びしっと指導や指示を言うが、基本的に優しい人物だ。
「はい!」
梓は明るい返事をして、レジをささっと片付けてホールへ戻る。
さっきのお客さんのテーブルを片付けたら、急な来客で放ってあってしまった三番テーブルの支度。
そろそろ奥のお客さんも帰るかもしれないし、様子を見ておかないとな。
そう考えつつ、梓は棚から除菌スプレーやふきんなどを取り出した。
片付けの支度を持ってテーブルへ向かい、散らかったテーブルを綺麗にしはじめる。
今年で二十四歳の梓こと、小弓川 梓ははきはきしたしゃべり方と、明るい笑顔が素敵だと、このカフェ、【ゆずりは】でも人気があった。
仕事中にはまとめることにしている茶色い髪は、おろせば肩甲骨くらいまである長さ。毎日手入れをしているのでつやつやだ。
ぱっと目を惹く美人というほどではないけれど、前述のような明るい笑顔になると、丸くて愛嬌のある瞳と、その目元、右目にある小さな泣きぼくろがチャーミングだとよく言ってもらえるような顔立ちだ。