【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部更新中】
盛り上がった腕相撲大会
腕相撲をするステージは地面から1mくらい高く作られ、その上にテーブルくらいの高さの台が設置されており、その上で腕相撲をするといった感じだった。
男性の部と女性の部で分かれていて、イザベルは女性の部にエントリー。
女性とは言え体格が良さそうな人ばかりで、最初は女性の部から始まり、イザベルの対戦相手の女性は彼女の1.5倍くらい大きかった。
イザベルがとても小さく見えてしまうわ。
大丈夫かしら……力の限りイザベルを応援しなきゃ。
「イザベル――!!頑張って!!!」
皆の応援が聞こえたのか、少し頷いた後、スタートの合図とともに始まる。
でもあれほど体格差があるにもかかわらず、一瞬で相手をノックアウトし、無事に一回戦は勝利!
「きゃ――イザベルやったわ!!」
「すごーい!」
私とマリアは歓喜の叫び声を上げ、ソフィアとマリーも一緒に喜んだ。
当の本人は涼しい顔をして戻ってくる。
「イザベル凄いわ!」
「恐れ入ります。さほど体力を消耗せずに済みました」
ちょっと掃除してきたみたいに言うのね……でも心なしか楽しそうに見えるわ。やっぱり日頃から鍛錬している人は、こういう時に力を試したくなるものなのかしら。
「次はゼフたちの番じゃない?」
「あ、本当ね。応援しなきゃ」