【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部更新中】
調査結果報告とレジェク殿下の立場 ~マリアSide~
オリビアたちと別れて一人で城内を歩いていると、そこかしこにビシエラ山の岩肌が見えていて、ここは山を削りながら建てられた城なんだなと実感する。
ふと目の前にある大きな柱に手を添えてみた。
やっぱり……この柱は人が造ったものだから、触っていてもビシエラ山のエネルギーは感じない。
それならばと、城内にちらほら見える岩肌のような部分に両手を添えてみた。
するとビシエラ山の物凄いエネルギーが襲ってきて、途端に冷や汗でいっぱいになり、膝をついてしまうのだった。
「はぁ……ッ、はぁ…………何よ、このエネルギー量は……こんなのいつ噴火するか時間の問題じゃない……!」
もはやあまり時間が残されていない気がする。
私は危機感から、すぐにでもエネルギーを散らせなくてはと思い、立ち上がって岩肌に手を添えたのだった。
誰が見ているかも分からないけれど、緊急事態だから仕方ない。
『…………このままじゃ苦しいよね。私が力を散らしてあげるから』
いつものように聖力を高めていくと体が光り始め、山に語りかけながら自分の聖力を山に注ぎ込んでいく。
エネルギーが溜まりに溜まって苦しくなると、噴火という形で暴発してしまうから……エネルギーを聖力で包み込み、霧散させてしまいたい。
雨雲を呼び寄せる時も物凄いエネルギーを使ったけれど、大きな活火山のエネルギーを包み込むのも膨大なエネルギーを消費する。
でもあの頃より聖力も増しいているし、今の私なら大丈夫……私が力を注ぎ込んでいる最中も微動が発生し、まるでビシエラ山がこのエネルギー過多に苦しんでいるように感じてしまう。
『もう少しだからね』
――――ゴゴゴゴゴゴゴォォォ…………――――
ふと目の前にある大きな柱に手を添えてみた。
やっぱり……この柱は人が造ったものだから、触っていてもビシエラ山のエネルギーは感じない。
それならばと、城内にちらほら見える岩肌のような部分に両手を添えてみた。
するとビシエラ山の物凄いエネルギーが襲ってきて、途端に冷や汗でいっぱいになり、膝をついてしまうのだった。
「はぁ……ッ、はぁ…………何よ、このエネルギー量は……こんなのいつ噴火するか時間の問題じゃない……!」
もはやあまり時間が残されていない気がする。
私は危機感から、すぐにでもエネルギーを散らせなくてはと思い、立ち上がって岩肌に手を添えたのだった。
誰が見ているかも分からないけれど、緊急事態だから仕方ない。
『…………このままじゃ苦しいよね。私が力を散らしてあげるから』
いつものように聖力を高めていくと体が光り始め、山に語りかけながら自分の聖力を山に注ぎ込んでいく。
エネルギーが溜まりに溜まって苦しくなると、噴火という形で暴発してしまうから……エネルギーを聖力で包み込み、霧散させてしまいたい。
雨雲を呼び寄せる時も物凄いエネルギーを使ったけれど、大きな活火山のエネルギーを包み込むのも膨大なエネルギーを消費する。
でもあの頃より聖力も増しいているし、今の私なら大丈夫……私が力を注ぎ込んでいる最中も微動が発生し、まるでビシエラ山がこのエネルギー過多に苦しんでいるように感じてしまう。
『もう少しだからね』
――――ゴゴゴゴゴゴゴォォォ…………――――