【書籍&コミカライズ作品】悪役令嬢に転生した母は子育て改革をいたします~結婚はうんざりなので王太子殿下は聖女様に差し上げますね~【第三部完結】
ハミルトン王国の子供たち
「イザベル!!みんな!!」
私たちは急いでみんなのもとへ駆けつけると、大人が何人かを抱えて出て来たのが目に入ってくる。
良かった……無事救助されたのね。
「オリビア様、ただいま戻りました」
「イザベル、無事で良かったわ!!お疲れ様!」
戻ってきたイザベルを労うと、彼女が中の様子を詳しく話してくれる。
「私たちが入って、割とすぐに3人ほど倒れておりまして……さらに奥に進もうと思ったのですが、かなり落石で崩れておりましたのである程度進んだところで引き返して参りました。申し訳ございません」
「いいのよ、イザベルや皆のおかげで助けられたわ。ありがとう」
「マリア様もありがとうございます。煙を抑えてくださっていたのですよね?」
マリアの方を見ると、少し疲れた顔をしながらも笑顔で「無事で良かった」と言ってくれた。
救出されて寝かされている者たちのところへ行くと、驚きのあまり固まってしまう。
「それにしても倒れていたのって…………子供だったの?入口付近で倒れていたって」
「はい。おそらく爆発で吹き飛ばされた時に意識を失ったのだと思います。少し怪我はしておりますが、すぐに目覚めるかと思います」
「良かった……」
でもここに来た時、みんな避難したって言っていたのに……彼らの事は見捨てて来たっていう事?
こんな風に見殺しに出来るなんて、もしかしたら自国の民ではないのかもしれない。
腹立たしさに駆られてザンダに問いただそうとした瞬間、子供の一人から小さな声が聞こえてくる。