【完結】年の差十五の旦那様Ⅱ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷だと言われる辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
第22話 異母妹との恋バナ(?)
次の日。私はエリカが生活をしている客間に向かった。その足取りは何処となく軽く、多分ギルバート様のお出掛けが嬉しいのだろう……な。なんていうか、こんな感情がまだ私に残っていることが、意外だった。でも、ここに来てから私は幸せを覚えた。だから、仕方がないのかも……なんて。
「エリカ」
ゆっくりと客間に入れば、そこではエリカがソファーに腰かけていた。……もう、体調は大丈夫そうね。そう思いホッと息を吐く私を見て、エリカは「お義姉様」と私のことを呼んでくれた。
「お義姉様……私のこと、そこまで気にかけなくてもいいのに」
そして、エリカはそう零す。そのため、私は首を横に振って「私が、好きでしていることだから」と言葉を返した。そう、エリカをここに滞在させると決めたのも、結局は私の勝手なのだ。ギルバート様やサイラスさんは渋い顔をしていたし、わがままを言ったのは私。
私がそう思っていれば、エリカが「お義姉様、お話でも……」と眉を下げながら告げてくる。その姿に、実家での面影はない。……エリカは、自分を偽り続けていた。それが分かるからこそ、私も眉を下げてしまう。だけど、今はそんな場合じゃないわね。そう考え、私はエリカから見て対面の場所に腰を下ろした。
「……お義姉様、なんだか嬉しそう」
その後、エリカはそう言ってきた。……私、そこまで浮かれた表情をしていたかな? そんな不安を覚えて、私が頬をぺちぺちと叩いてみると、エリカは少しだけはにかんだ。
「エリカ」
ゆっくりと客間に入れば、そこではエリカがソファーに腰かけていた。……もう、体調は大丈夫そうね。そう思いホッと息を吐く私を見て、エリカは「お義姉様」と私のことを呼んでくれた。
「お義姉様……私のこと、そこまで気にかけなくてもいいのに」
そして、エリカはそう零す。そのため、私は首を横に振って「私が、好きでしていることだから」と言葉を返した。そう、エリカをここに滞在させると決めたのも、結局は私の勝手なのだ。ギルバート様やサイラスさんは渋い顔をしていたし、わがままを言ったのは私。
私がそう思っていれば、エリカが「お義姉様、お話でも……」と眉を下げながら告げてくる。その姿に、実家での面影はない。……エリカは、自分を偽り続けていた。それが分かるからこそ、私も眉を下げてしまう。だけど、今はそんな場合じゃないわね。そう考え、私はエリカから見て対面の場所に腰を下ろした。
「……お義姉様、なんだか嬉しそう」
その後、エリカはそう言ってきた。……私、そこまで浮かれた表情をしていたかな? そんな不安を覚えて、私が頬をぺちぺちと叩いてみると、エリカは少しだけはにかんだ。