凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
離れてても
〜伊吹side〜

俺の隣りでは散々俺に抱かれ最終的に気絶した琴がスヤスヤと眠っている。

すっかり明るくなった部屋で、眠る琴の額にキスをする。

俺に寄り添う琴の左手にはキラキラと婚約指輪が輝きを放っている。

やべぇ。嬉しい。

まさか俺を背負い投げした女と婚約するだなんて。

ははは。

何が起こるかわかんねぇよな本当に。

琴と付き合い出して俺はすぐに結婚願望が芽生えた。

まぁぶっちゃければ付き合う前からもう芽生えていた。

こんなにも強く惹かれた女性は初めてで、琴を逃したらだめだと。

琴を幸せにしたい、俺が一生守りたい。
共に人生を歩みたいと。

そう思ったのだ。

気持ちを通わせ心も身体も繋がった悦びは何にも代え難い。
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