凄腕レーサーは中身も最上級〜夢見る乙女を眠らせない〜
まさかの再会と近づく距離
〜琴side〜

久しぶりに人を背負い投げしてしまった。

落ち着いてみれば、やり過ぎた感は否めない。

はぁ。

だって。
だってまさかあんな人だと思わなかったし。

彼から逃げるように帰ってきた私はソファで一人クッションを抱えて横になる。

酷いよ。
そんな私って軽そう?

まだ何もした事ないのに。

なんか…

泣けるんですけどー。
優しくされたいー。
イケメンにー。

そんなにダメか?
そんなにイケメンを求めてダメなのか?

あの人本当にカッコ良かったのにー。

最低ヤローだったー。

いないわけ!?
イケメンで優しい人って。

イケメンでなんでも包み込んでくれるような優しさがあって、でもちょっと強引で、イケメンで。

イケメン二回言ったな。

必須よ。




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