ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜7
少女と妖精
しばらくすると、支度が終わったウィリオ王子とセライラスタングリーズルが寝静まった。
エリナはフェンリルの尻尾に抱きついてうとうとしていたが、肉球でぽんぽんされて目を覚ます。
「少し眠るか?」
「ううん、大丈夫です。ユー様もかなり疲れていたようだし、見回ってきちゃいましょう」
エリナに「フェアリナの姿に変わるので、後ろを向いていてください」と言われたフェンリルは、壁を向くと前脚で顔を隠した。
エリナは胸元のペンダントを握るとケット・シーの姿になるための『真名の宣言』を行った。
「我が名はフェアリナ!」
妖精の力が込められたペンダントである”妖精の輪”から七色の光が溢れて、エリナの身体を包む。白く輝く繭状になった光の中でエリナの身体が成長して、やがて美しい少女になった。
ケット・シーの姿のエリナは、長くてまっすぐな髪も、耳も尻尾も、すべてが真っ白に輝く美猫だ。
まだ"妖精の輪"が内包する力を借りなければこの姿になれないが、ケット・シーの持つ力である金色の粉も、空を飛ぶ能力も、かなり使いこなせるようになっていた。
エリナはフェンリルの尻尾に抱きついてうとうとしていたが、肉球でぽんぽんされて目を覚ます。
「少し眠るか?」
「ううん、大丈夫です。ユー様もかなり疲れていたようだし、見回ってきちゃいましょう」
エリナに「フェアリナの姿に変わるので、後ろを向いていてください」と言われたフェンリルは、壁を向くと前脚で顔を隠した。
エリナは胸元のペンダントを握るとケット・シーの姿になるための『真名の宣言』を行った。
「我が名はフェアリナ!」
妖精の力が込められたペンダントである”妖精の輪”から七色の光が溢れて、エリナの身体を包む。白く輝く繭状になった光の中でエリナの身体が成長して、やがて美しい少女になった。
ケット・シーの姿のエリナは、長くてまっすぐな髪も、耳も尻尾も、すべてが真っ白に輝く美猫だ。
まだ"妖精の輪"が内包する力を借りなければこの姿になれないが、ケット・シーの持つ力である金色の粉も、空を飛ぶ能力も、かなり使いこなせるようになっていた。