永遠を糸で縫い留めて

予感

この人とは恋に落ちるな という予感がする 

この直感は あわよくば正しくあってくれという願いである

矢車菊が咲く あおい月のひかりを 宿して 

予感にゆすぶられ ここまで歩いてきた 

この歩行が 正しくあってくれと願っている 

白い花が 綿毛のように咲く道 

誰に進めと言われたわけでもないのに 

傷つきながらも 

透明な闇を 周囲にまといながら

私は進んでいる 
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