永遠を糸で縫い留めて

呼ぶ

遠くに行ってしまった あなたを呼ぶ

もう声は返ってこないことは わかっているのに

どうしても 私のからだは 諦めきれないの 

行方を探している 

遠くにいる 冷めた空気の中 

どこかましろい 綿毛のような 

摑みどころのない あたたかなひだまりで

あなたが しあわせに しずかに 眠れていることを 

願いながら 

今日も声をあげて
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