永遠を糸で縫い留めて

真っ赤

黒ばかり広がる地平線 みずたまりのように赤がひろがっている

私はそれを 一定の距離を空けてじっとみつめ ひらりとまたいだ

宇宙をうつしたスカートはゆれる ひらひらひらと 私のゆびさきはそれをつまむ

ぴんとはったスカート 薄桃色の太ももが見えて 

地上の残酷さなど 跳んでいるときは無であるもの

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