永遠を糸で縫い留めて

砂浜

いつまでも冷え切った部屋で過ごせと言うのかい?


熱く白い砂浜に この素足を浸してしまいたい 焼けるほど 


私が足を跳ね上げると ぱしゃりという音がしてほしい 願いだ 


可哀想な海 誰にも入ってもらえず ただ澄んだ青だけが広がっている


砂浜に尻をつく 水着から出た白いおしりに 白い砂が星屑のように散らばった


明日は そんな日になるといい 


雨が降り うだるような暑さを幾重も過ごしながら


窓の外に広がる 紺色を眺めて
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