永遠を糸で縫い留めて

雨が降る 傘をさす


真っ赤なそれは 薄く曇った灰色によく映えるでしょ 


雨が降る あめがふる 誰のもとにも


そっと差し出した手に乗るのは 灰色のしずくでしょ


雨が降る 


楽しかった夜も 悲しみに暮れて迎えた朝にも 彼らは平等にやってくる 


そんな時は傘をさす 敵のように 一緒に過ごす友のように


そっと私の世界を護る盾のように


赤いそれは 
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