永遠を糸で縫い留めて

覚醒

真夏の蝉の声が 土砂降りの雨のように降り注ぐ
 

導かれるように はっと目を覚ます 


もうお昼 いつまで白昼夢の中にいたのかしら いれたのかしら 


あなたとの関わりを絶って半年 


私はひとりでやっと起きられるようにはなったけれど


まだ心の傷が残っているのかなぁ


氷を割る あまい苺の蜜をかけて 


ひとりで食べるのも 粋なものね 

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