永遠を糸で縫い留めて

日向

ぽっかりと薄闇から抜け出した空間に


濃い森の葉の間から さらさらとこぼれ落ちたような光の環ができていた


そこに行ってもいいかい? 


いいや こちらには来ないで


日向が好きなのに なぜ? なぜ行ってはいけないの 


きみにここは似合わない 君には 未だそこの薄闇の方が合っている


わかりました 私は未だ闇にひたって


ひかりを睨み続ける存在になりませう
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