永遠を糸で縫い留めて

はい、秋です

段階を踏んで涼しくなってほしかったのに


こんなにグラデーションのない季節は突然すぎるよ


空気が氷を纏ったようだ 雨もあられのようだ


涼しくなったら外に出たいと 淡い夢を抱いていたのに


外に出ることすら つらいなんて


真夏から徐々に秋を感じるのではなく


「はい、秋です」と突然来訪してきたようだ


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