永遠を糸で縫い留めて

プール

水に深く潜る

あの日見た海の底のように　橙の魚はいないけれど

あたたかい太陽の光が　カーテンのようにゆれて　私の腕の上を踊っている

息がこぼれる　シャボン玉が　いくつも生まれる

感覚がなくなる　重さが溶けて消えて

私は生まれたばかりの　腹の中の赤子のように　

ただ　水の中で浮かんでいる

まぶたを閉じて　血潮の流れを　そっと感じて