永遠を糸で縫い留めて

紫のにおいが あたりに満ちている


すみれの花 藤の棚 ラベンダーの園


私の大好きな色 むせかえるようだ


ああ このまま 溶けて消えてしまいたい 


紫に抱かれて 郷愁をあびて 


かたわらに紫炎もゆる


もうすぐ秋が終わり 凍てつく冬が来ても


紫に抱かれたことだけは 永遠に覚えておこう
< 290 / 484 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop