永遠を糸で縫い留めて

死んだ細胞を なぜこんなに大事にしていたのだろう


サーモンピンクの色を塗って 光沢をまとって


削って研いで うつくしさを保とうとして


なぜこんなに大事にしていたのだろう 


もう私とは関係のないもののはずなのに


爪は残しておくと あなたと抱き合った時に


肌を傷つけるだけなのに
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