永遠を糸で縫い留めて

銀木犀

あなたの存在すら忘れていた


京都に来て そのほのかな甘い香りをきくまでは


思い出したの 白いちいさな花の群れを


秋の夕日や暁に染まっても 夜には白く


あなたの香りを手に纏い 故郷に東京に帰ろう


銀木犀 ましろに濡れたその花の名前

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