永遠を糸で縫い留めて

パステルのグラス

パステルのグラスに 水色のなみだを注ぎましょう

この中に流してしまえば きっともう悲しみを見ることは無くなる

会えなくなったひと 許してほしかったひと 

信じていて裏切られたひと

涙と一緒に グラスの底に流してしまいましょう

きっとこの涙味のジュースを飲み干せば

忘れられるから

私の辛かった記憶は

私の体の中に ふたたび巡って循環する

雨がやがて地に落ちて

蒸発して雲となるように
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