永遠を糸で縫い留めて

枯れた蔦がレールを伝っているわ


私とあなたが終わる時も こんな風に絡まっていたのかしら


ほどくのも手間だから 枯れて朽ちてゆくほうが楽だったわね 


いつか緑に色づく日も来るのかしら


それまでは こんなふうに


枯れて絡まったまま 風に溶けていればいいわ 

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