永遠を糸で縫い留めて

紫の空と 茜の空のあいだ

紫の空と 茜の空のあいだを見つめていた


今年ももうすぐ終わる また繰り返す冬の半ばを


空だけは色を変えず 透明で ただ私の天をずっと漂っている


この空気に包まれて 今まで生きてきたし これからも生きていくんだなぁ


あれ? 私は何を買いに行こうとしていたんだっけ


それすらも 空の滲んだ水彩のような世界に惹き込まれ 忘れてしまった 




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