永遠を糸で縫い留めて

階段

家に帰るまでに 長い階段を登らなければいけない


この階段を最後に登るのはいつだろう


私がお婆さんになる頃だろうか そのときもこの階段はここに未だあるのだろうか


明日が黒くても 闇の中で ひかりが見えなくても


足を動かしていれば


いつかこの階段に辿り着く


そして


あたたかい家が待っている


階段


外と中を隔てるもの 


外と中を守るもの 
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