永遠を糸で縫い留めて

踏みしめる

親に借りたサンダルで 公園を歩く


土の感触が 私の靴で歩いた時よりも より濃く感じる


夜風が 森の香りをはらんで より心地よく感じる


髪を短くしたのは正解だった 最初は後悔していたけれど 今は 


足の裏が やわらかいということを あなたは教えてくれる


踏みしめられて良かった そう思えた公園


明日もまたやってくる また土を踏みしめる


そうやって日々は続いてゆく 最後の日まで



< 345 / 484 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop