永遠を糸で縫い留めて

黒い車

私はあなたを乗りこなせない


あなたが走っているのを うつくしいと思えない


あなたが怖いから


あなたはつめたいから


金属の塊が 過去に 私の大切なものを壊したから


あなたからは血のにおいがする


あなたは気付いていないけれど


あなたは地上を飛ぶ烏


いつかあなたの手綱を握って


私が走らせる時が来れば


いいことなのかな


それはいいことなのかな
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