永遠を糸で縫い留めて

美しい朝

薄緑のカーテンから漏れる淡いひかり 雪でもないのに 目に真白くうつる


昨日がどれだけ残酷でも 


何故朝になると新しく生まれ変わったように感じるのだろう


空気が澄んでいるかわからないのに 少しつめたいと澄んでいるように思う 


透明な水 あまいかどうかわからないのに あまいと感じる


純白のテーブルに 純白の薔薇を生けて 花のほころびの間にさらに白を感じて


卵がいいのか 茹でたものが パンがいいのか 野菜が食べたいのか 


悩んでいる時間さえも 真新しく 貴い 毎日繰り返している選択なのに


美しい朝 


毎日訪れればいいのに 


毎日訪れているのに 
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