永遠を糸で縫い留めて

好きだったひと

距離が近すぎたのかもしれない


四六時中一緒だったから


あなたのこと知りすぎちゃったみたい


気付けばひとりでいる時間のほうが気楽だった


三浦海岸駅で河津桜を見に行って


透明な濃い薄紅にときめくけれど


誰かとこの2月の奇跡を見たいという欲求がないの


ひとりでお花見をしても平気だって


せつなくないっていうことを知るために


あなたのことを好きでいたのかもしれないわ


ありがとう


好きだったひと
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