永遠を糸で縫い留めて
偕楽園
梅の園 他の花は知らず
まだ春になっていない2月の終わり
去年見た梅の花たちが忘れられなくて
知らないひとたちと籠にゆられて たどりついた
白 すもも 紅 透き通った黄
どれも見事だった うつくしかった
枝の先まで覆うように 花が入り乱れて 咲いていて
だれかに手渡すように
私はここに来てよかった
芳醇な香りにつつまれて 淡いよろこびに満たされて
私は生きていることを実感したの
白とうすべにの雲が 足元にどこまでも続いていて
ああ この景色を見るために 冬を乗り越えられてよかったと
ほろりと飲んだ梅酒とともに 流れてゆく気持ち
また来年の2月 ここに来ることを誓って
また春がやってきて 梅の記憶を忘れさせても
まだ春になっていない2月の終わり
去年見た梅の花たちが忘れられなくて
知らないひとたちと籠にゆられて たどりついた
白 すもも 紅 透き通った黄
どれも見事だった うつくしかった
枝の先まで覆うように 花が入り乱れて 咲いていて
だれかに手渡すように
私はここに来てよかった
芳醇な香りにつつまれて 淡いよろこびに満たされて
私は生きていることを実感したの
白とうすべにの雲が 足元にどこまでも続いていて
ああ この景色を見るために 冬を乗り越えられてよかったと
ほろりと飲んだ梅酒とともに 流れてゆく気持ち
また来年の2月 ここに来ることを誓って
また春がやってきて 梅の記憶を忘れさせても