永遠を糸で縫い留めて

春嵐

三月のはじまり


雨ばかり蕭蕭と降っている


けれど憂鬱はない


こうこうとなる嵐に


耳をすませ


この風に 昨日見た梅の白い花弁が混じって


朝になれば 窓をいろどるのかと


かすかなたのしみがある


< 391 / 484 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop