永遠を糸で縫い留めて
夕霧
六月の空
薄青と橙のはざまに溶け合う 午後七時がすきだ
許されない恋だとわかっていたのに 僕は君を選んでしまった
それだけしかなかった なんの才能も持たない僕は 恋をすることしかできなかった
人並みだと君は笑うだろう それでも僕にとっては人生を賭けた最後の恋だった
淡いものだと皆は笑うだろう
僕にとってはこの身があの真っ赤な夕日の中に落とされて
燃えつきてしまうほどの激しいものだった
ゆたかな生活の中にいるから
そんな恋をして 刺激を求めているだけなのだと言われたこともあった
それでもあの時の僕は 純粋で 真面目で
素直に 君を想っていた
皆が汚れていると蔑むだろう 僕にとっては透明で綺麗なものだった
あの夕霧のように 薄紅と黄が溶け合う空に 君を重ねて見上げている
薄青と橙のはざまに溶け合う 午後七時がすきだ
許されない恋だとわかっていたのに 僕は君を選んでしまった
それだけしかなかった なんの才能も持たない僕は 恋をすることしかできなかった
人並みだと君は笑うだろう それでも僕にとっては人生を賭けた最後の恋だった
淡いものだと皆は笑うだろう
僕にとってはこの身があの真っ赤な夕日の中に落とされて
燃えつきてしまうほどの激しいものだった
ゆたかな生活の中にいるから
そんな恋をして 刺激を求めているだけなのだと言われたこともあった
それでもあの時の僕は 純粋で 真面目で
素直に 君を想っていた
皆が汚れていると蔑むだろう 僕にとっては透明で綺麗なものだった
あの夕霧のように 薄紅と黄が溶け合う空に 君を重ねて見上げている