永遠を糸で縫い留めて

朝の薄青の空と出逢うのも 今日で最後


昼のましろな太陽を浴びるのも 今日で最後


夕方の薄紅と薄紫の混合した空を見上げながら家路につくのも 今日で最後


自分のことはそれほど好きになれなかったけれど


自分がうつくしいと思うものは大好きだった


一番大切なひとのことは傷つけ続けて


自分の恋愛感情ばかり優先させて動いていた


最後にやっと気付かされた 


おもえば自分にも悪いところがあったのに 人のせいばかりにして


自分のすきという想いばかりに突き動かされて生きてきた


君とはもう会えないけれど 最後に気付けてよかった


君が一番すきだということを


僕の紫色の日々の中で 一番長い時間共にいたひと
< 439 / 484 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop