永遠を糸で縫い留めて

猫になってしまった


仕事も全部辞めて 


あなたに飼われるような生活を送って


本当に私 馬鹿みたいになまけてる


すべて失ったというのに


どうして気持ちは凪いだ泉の水面のように 落ち着いているのかしら


猫になるのも悪くないかもね 


いつかのアニメ映画のヒロインが言ってた気がする


「猫になるのも悪くないかもね」


状況と人が許せば


今日もお昼に起きて 15時過ぎにまた眠るの


こんな生活いつまで続くかわからないけど


おひさまのひかりをお腹に受けて


あなたからのエサを待つだけ


猫ってこんな気持ち?


いや 私よりもっと必死に生きてるかもよ
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