永遠を糸で縫い留めて

あの人生

地上に降り立つと 別々の脳があって


それぞれに違うことを考えながら 歩みながら 生きている


当たり前のことなのに なんでこんなに神秘的なのだろう


鯨は踊る 青い海の中を 猫は眠る 私のベッドの上を陣取って 


公園を歩いていたら 子供達が芝生の上に体育座りしていた


人の数だけ 愛し合った記録がある 


当たり前のことだけれど 皆ふれないし 気づかないふりをしているの


私もそう 誰もがそうなのに 


なんのために生まれてきたかって


11月の 夜10時に窓を開けて ひんやりとした透明な空気を 


頬に感じるためだっていいでしょう


それでいいでしょう そのために生まれて来たっていいのよ
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