永遠を糸で縫い留めて

ゴースト

見えないけれど そこにいるのを感じる


それじゃだめかしら 前を向いて生きていけって? 


僕のことは忘れてって? 厳しいのね


あんなに あまい夢のような 幸福な時間ばかり残してくれて


私もいずれあなたの元へ行けることを信じて


そうすると 生きるのが怖くなくなるの


それじゃだめかしら 許されない? 


許されるって誰に?


透明な闇の中に 冬のあたたかなひかりの中に あなたを感じるの


そばにいないからこそ いつも思っているわ


あなたがいるって それだけで明日も孤独だけど生きていける


ゴーストって言葉の響き なんかかわいい


怖くなんてないわ 
< 475 / 484 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop