永遠を糸で縫い留めて

絵画

立川の美術館で 水彩画を見つめていた


複雑な螺旋階段 ここにその色を使うのかと思うほど あざやかな 


絵画がわたしなのか わたしが絵画なのか


わたしが絵画を見るとき 絵画もわたしを見ている


引き込まれそうな赤 あかを紅で塗りつぶして


鮮やかな あざやかな 音が鳴り響いている


ここに辿り着くまでの 何もかもを ゆるしてくれるような色彩のリズムを


ガラスの扉を出た後は わたしは不自由の殻から 解き放たれていた
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