永遠を糸で縫い留めて

あなたの色を愛していたよ

あなたの色を愛していたよ


クリーム色の毛並み 


琥珀色の大きなひとみ


鼻によった茶色いしわさえも


あいしていたよ


あなたが何をしても


どんないたずらをしても


愛していたよ


だから消えないで


どうか どうか ずっとそばにいてください


消えないで


こんな別れの朝が来るなんて知らなかった


またいつもの朝が来ると思っていた


あなたが私の薄紅色のふとんの上に乗ってきて


一緒に寝坊する朝が


あなたのすべてを愛していたよ


出会ってから今日の朝までのすべてを

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