クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
「待って…」

彼は私を妖艶な瞳で見下ろし律動を繰り返す。

「待ってと言われて待つ男はいるのか?」

そんなっ…

本当にもうっ…

寄せては返す快感の波に飲み込まれそうになりながら、必死に彼の背中に手を回した。

「止まんねぇ…」

甘く囁くその声は低く、鼓膜が揺さぶられてしまう。

脳天を突き破るような刺激に、見た事もないようなその美しい身体つきと整った容姿の彼に見つめられるだけで、背筋に稲妻のような電撃がほと走る。

「そんなにっ…見ないでっ…」

彼の視線から逃れようと手を伸ばし情炎に燃える瞳を隠そうとすれば、すかさず掴み取られ指の間に舌が這い回る。

その姿はまるで違う世界の生き物のようで、この世のものとは思えない程に美しく妖艶に見えた。
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