クールな天才作家は彼女を激愛で溶かしたい
終わらない物語
〜里帆side〜

ん…

眩しい陽の光に照らされ朝を迎えた私。

目の前には私の腕の中で愛しい彼が子供みたいに抱きついて寝ている。

ふふふ。
可愛い。

ピッタリと寄り添うように私の胸元に埋もれるように抱きついて眠る彼が愛おしくて私はそんな飛鳥の頭をそっと抱き抱えた。

まさかこの旅行でプロポーズを受けるとは思ってなかった。

しかも両家の親からもサインをもらった婚姻届まで準備してあっただなんて。

私の左手を見れば、昨日貰ったばかりの指輪が煌々と輝きを放っていた。

綺麗…

こんな素敵な指輪まで用意してくれていたなんて。

首にはネックレス。

貰ったアクセサリーに身を包まれると、なんだかいつだって飛鳥に包み込まれているような気分になる。

ま、今は本当に抱きつかれてるわけだけど。

脚を絡めてお互い少しの隙間も許すまいと身体をくっつけている。

昨日は飛鳥の言った通り、一晩中飛鳥の激しくも甘い求愛に私は身を委ねる事しか出来なかった。

今だって彼が中にいるみたいな錯覚を覚える程に。
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