【コミカライズ】仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。
06 初仕事
キャンディスと出会った、その翌日。
後輩竹本さんこと女官見習いのキャンディスを連れて、ウィリアムが住む離宮にまで行った。
かくかくしかじかで……と、これからは私の代わりにキャンディスがお世話に来ると事情を説明しても、ウィリアムは『何をいきなり言い出したんだ』と、非常に焦った様子だった。
……けれど、これは仕方ない。
だって、ウィリアムはいずれ、キャンディスと結ばれる運命なのだから……二人は早い内から効率的に仲を深めておく方が良いと思うもの。
それに、私にはウィリアムのためにすることが、他にもたくさんあるのだから。
一方的にキャンディスに彼を任せた私が、ウィリアムに会わなくなってから、一週間後。
エレイン様の部屋からまっすぐ自分の邸へと帰ろうとしてた私の元まで、ウィリアムを任せていたキャンディスがやって来て、何故か非常に怒っていた。
「山下さん! ウィリアム、私のこと……さっさと出て行け、モニカを呼んで来いの一点張りです! これじゃ、私……『君と見る夕焼け』のヒロインになんて、なれないですぅ!」
そう言いながら感極まってしまったのか、キャンディスは瞳を潤ませていた。竹本さん……会社員時代も自分の失敗を報告する時は、こうだったわよね。
後輩竹本さんこと女官見習いのキャンディスを連れて、ウィリアムが住む離宮にまで行った。
かくかくしかじかで……と、これからは私の代わりにキャンディスがお世話に来ると事情を説明しても、ウィリアムは『何をいきなり言い出したんだ』と、非常に焦った様子だった。
……けれど、これは仕方ない。
だって、ウィリアムはいずれ、キャンディスと結ばれる運命なのだから……二人は早い内から効率的に仲を深めておく方が良いと思うもの。
それに、私にはウィリアムのためにすることが、他にもたくさんあるのだから。
一方的にキャンディスに彼を任せた私が、ウィリアムに会わなくなってから、一週間後。
エレイン様の部屋からまっすぐ自分の邸へと帰ろうとしてた私の元まで、ウィリアムを任せていたキャンディスがやって来て、何故か非常に怒っていた。
「山下さん! ウィリアム、私のこと……さっさと出て行け、モニカを呼んで来いの一点張りです! これじゃ、私……『君と見る夕焼け』のヒロインになんて、なれないですぅ!」
そう言いながら感極まってしまったのか、キャンディスは瞳を潤ませていた。竹本さん……会社員時代も自分の失敗を報告する時は、こうだったわよね。