【完結】年の差十五の旦那様Ⅲ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷な辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
第41話 いらぬ気遣い
それからもう一度眠って、次に私が目を覚ましたのは昼の十二時を過ぎた頃だった。
「奥さま~!」
「本当にご無事でなによりです!」
後から駆けつけてくれたクレアとマリンが半泣きになりながらそう言ってくれる。
泣いているのに嬉しそうで、感情がぐちゃぐちゃになっているみたいだと思ってしまう。
私は二人の身体を抱きしめて「ただいま」という言葉を口にした。
「それにしても、普通に目覚めてくださってよかったです!」
「もうすぐでロザリアさんがあなたに薬湯を飲ませるつもりだったのよ」
どうやら、目覚めたときにした不味そうなにおいは薬湯だったらしい。
それはロザリアさんが作ったもので、効き目は抜群だけれど美味しくない……はっきりと言って、すごく不味いそうだ。
……正直、飲む必要がなくてよかったと心の底から思っている。
「土の魔力に関しては、ゆっくりとだけれど戻りつつあるみたいだわ。……先ほど、サイラスのほうから言伝があった」
アネットさまが肩をすくめつつ、そう言う。
サイラスについては儀式が終わり次第、各地を回って土の魔力を観測しているらしい。
本当ならば私が目覚めるまで一緒にいたかったらしい……のだけれど。
神官たちだけでは手に負えないらしく、転移魔法を扱えるサイラスが渋々出向くことになったそうだ。
……帰ったら、無事だとまずは顔を見せたいと思う。
「奥さま~!」
「本当にご無事でなによりです!」
後から駆けつけてくれたクレアとマリンが半泣きになりながらそう言ってくれる。
泣いているのに嬉しそうで、感情がぐちゃぐちゃになっているみたいだと思ってしまう。
私は二人の身体を抱きしめて「ただいま」という言葉を口にした。
「それにしても、普通に目覚めてくださってよかったです!」
「もうすぐでロザリアさんがあなたに薬湯を飲ませるつもりだったのよ」
どうやら、目覚めたときにした不味そうなにおいは薬湯だったらしい。
それはロザリアさんが作ったもので、効き目は抜群だけれど美味しくない……はっきりと言って、すごく不味いそうだ。
……正直、飲む必要がなくてよかったと心の底から思っている。
「土の魔力に関しては、ゆっくりとだけれど戻りつつあるみたいだわ。……先ほど、サイラスのほうから言伝があった」
アネットさまが肩をすくめつつ、そう言う。
サイラスについては儀式が終わり次第、各地を回って土の魔力を観測しているらしい。
本当ならば私が目覚めるまで一緒にいたかったらしい……のだけれど。
神官たちだけでは手に負えないらしく、転移魔法を扱えるサイラスが渋々出向くことになったそうだ。
……帰ったら、無事だとまずは顔を見せたいと思う。