整形ストーカー
告白
「千尋、昨日のお客さんなにあれ! あんなカッコイイ人この辺にいた!?」
次の投稿日学校へ行くと朝の挨拶もなく鳴海に捕まってしまった。

「ね、カッコイイよね」
私は笑いながら答える。

「千尋の知り合い!?」
「そんなわけないでしょ。ただのお客さん」
「名前は? 職業は?」

「わかんないってば。お客さんとそこまで親しくなれるわけじゃないんだから」
そう言うと鳴海はガッカリした様子で肩を落とした。
本気で落ち込んでいるみたいで、少しだけ胸がチクリと痛む。

だけど昨日の出来事を教えるわけにはいかない。


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