整形ストーカー
片想い
次に目を開けた時、雪菜の顔が目の前にあって戦慄した。
悲鳴が喉に張り付いて出てこず、咄嗟に逃げようとしたときに、体をベッドに固定されていることに気がついた。
両手、両足がロープで縛られてベッドのフレームにつながっている。
「ゆ、雪菜……?」
口は自由だったのでどうにか声を発することができたけれど、震えて自分でもほとんど聞き取れないくらいだった。
「おはよう、千尋」
雪菜がささやきかけてくるが、その声を聞くと全身に鳥肌が立った。
「あ、あなたは怜也だったの?」
聞くと、雪菜は楽しそうな笑い声を上げた。
「ウチが怜也かどうかなんて、関係ないよ。ウチは、ウチなんだから」
「へ、屁理屈みたいないこと言わないでよ!」
「だけど本当にそんなの関係ないでしょう? 千尋は今ウチのお人形さんみたいになってるんだから」
雪菜の手が私の頭を撫でる。
首をひねって抵抗してみても、そんなの雪菜からすればなにもしていないのも同然だった。
「そういえば手足を拘束されるのは2度めなんだっけ? 気分はどう?」
私は答えない。
湧き上がってくる恐怖と怒りを鎮めることに必死だ。
悲鳴が喉に張り付いて出てこず、咄嗟に逃げようとしたときに、体をベッドに固定されていることに気がついた。
両手、両足がロープで縛られてベッドのフレームにつながっている。
「ゆ、雪菜……?」
口は自由だったのでどうにか声を発することができたけれど、震えて自分でもほとんど聞き取れないくらいだった。
「おはよう、千尋」
雪菜がささやきかけてくるが、その声を聞くと全身に鳥肌が立った。
「あ、あなたは怜也だったの?」
聞くと、雪菜は楽しそうな笑い声を上げた。
「ウチが怜也かどうかなんて、関係ないよ。ウチは、ウチなんだから」
「へ、屁理屈みたいないこと言わないでよ!」
「だけど本当にそんなの関係ないでしょう? 千尋は今ウチのお人形さんみたいになってるんだから」
雪菜の手が私の頭を撫でる。
首をひねって抵抗してみても、そんなの雪菜からすればなにもしていないのも同然だった。
「そういえば手足を拘束されるのは2度めなんだっけ? 気分はどう?」
私は答えない。
湧き上がってくる恐怖と怒りを鎮めることに必死だ。