最期の晩餐
パフェ
「奈々未、今度母さんに会ってくれない? 母さん、奈々未と話がしたいんだって」
隼人にそう言われ、隼人のお母さんが入院している病院にお見舞いに行くことになった。
隼人のお母さんの病状は芳しくなく、リンパに癌の転移も見つかり、今は食欲もないらしい。
体調が思わしくない隼人のお母さんへの手土産は何が良いだろう? と隼人に相談すると、『気を遣わなくていい。何もいらないよ』と言われたが、そういうわけにもいかないだろう。
固形物が無理ならば、ジュースなら飲めるかもしれないと、野菜ジュースと果物ジュースを持参することにした。
そして、隼人と一緒に病院へ。
ノックをして隼人のお母さんの病室のドアを開けると、
「奈々未ちゃん‼ 来てくれてありがとうね」
前にお見舞いに伺った時よりも痩せ細った隼人のお母さんが、私にニッコリと微笑んだ。その傍には、眉間に皺を寄せた隼人のお父さんがいた。
「ご無沙汰してますー。私なんかで良ければいつでも呼んでくださいよー。呼ばれなくても来いよ‼ って感じですよね。でも、騒がしい私が呼ばれてもないのに登場って、だいぶウザイかなぁと」
えへへ、後頭部をポリポリ掻くと、
隼人にそう言われ、隼人のお母さんが入院している病院にお見舞いに行くことになった。
隼人のお母さんの病状は芳しくなく、リンパに癌の転移も見つかり、今は食欲もないらしい。
体調が思わしくない隼人のお母さんへの手土産は何が良いだろう? と隼人に相談すると、『気を遣わなくていい。何もいらないよ』と言われたが、そういうわけにもいかないだろう。
固形物が無理ならば、ジュースなら飲めるかもしれないと、野菜ジュースと果物ジュースを持参することにした。
そして、隼人と一緒に病院へ。
ノックをして隼人のお母さんの病室のドアを開けると、
「奈々未ちゃん‼ 来てくれてありがとうね」
前にお見舞いに伺った時よりも痩せ細った隼人のお母さんが、私にニッコリと微笑んだ。その傍には、眉間に皺を寄せた隼人のお父さんがいた。
「ご無沙汰してますー。私なんかで良ければいつでも呼んでくださいよー。呼ばれなくても来いよ‼ って感じですよね。でも、騒がしい私が呼ばれてもないのに登場って、だいぶウザイかなぁと」
えへへ、後頭部をポリポリ掻くと、