極上御曹司からは逃れられない運命でした
鈍感男
〜司輝side〜

朝日が窓から差し込み眩しさで目が覚め、隣にいる彼女の温もりに手を伸ばせばスカッと空振りをする。

ハッと目を開けるとそこには昨晩ベッドを共にした凛花の姿がなくなっていた。

起き上がり床を見れば、脱ぎ散らかしたままの俺の服だけが無惨にも残されていた。

逃げやがった。

女に逃げられたのは初めてだ。

ククククッ。

面白い。

俺の下であんなに可愛く鳴いていたのに。

掴めない女だな本当に。

まぁいい。

そして起き上がりシャワーを浴びる。

俺は海堂 司輝(かいどう しき)30歳。

俺の家は代々続く日本でトップの貿易会社海堂商事を生業としていて、俺は若くして社長になった。

ちなみに親父は会長の座に就いている。

大学時代に立ち上げたIT関連の事業も右肩上がりで波に乗ってる最中だ。
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